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2/27「三島・農業人育成・農楽校」第5回『三島の農業資源』講座を開催

初参加の方を含め、受講者10名が集まった第5回の「三島・農業人育成・農楽校」。 今回は「三島の農業資源」と題して、三島市内の農業用水路やため池などを視察しました。

各現場の案内役として伊豆半島ジオパーク推進協議会・認定ジオガイドの山口東司氏、NPO法人グラウンドワーク三島理事の越沼正氏を迎え、源兵衛川や境川・清住緑地、松毛川などを巡るなかで、三島の農業資源がもつ役割について学びました。 1番目の視察は源兵衛川。川沿いの遊歩道を歩きながら、山口氏から、源兵衛川が古くから周辺地域に住む人々の憩いの場として親しまれてきたことや、ドブ川となってしまった川が「住民・行政・企業のパートナーシップ」からなる環境改善の取組みによって清流を取り戻した背景について、説明いただきました。

源兵衛川を南に向かって歩きつづけ、2番目の視察地である三島梅花藻の里へ到着しました。ここでは、三島の湧水が生む三島梅花藻を市民が復元・育成に取り組み、維持管理を続けている実践についてお話を伺いました。

3番目の視察地は、案内役を越沼氏に移して、境川・清住緑地です。 土地開発によって自然が失われようとしていたこの土地では、グラウンドワーク三島が地域住民と共に、懐かしさを残した自然へと維持することで合意形成し、景観づくりと維持を行ってきた経緯がありました。また、トンボをはじめとした生態系の調査・保全、水田をつかった子供たちへの環境養育の取り組み、農業用水のため池として作られた丸池など、この土地を通じた地域づくりや農業への関わりについて学びました。 緑地を歩く中で、湧き出る豊富な湧水によってあらゆる生物が共生し、私たちもその恩恵を利用させてもらっていることを感じました。

最後の視察地は、御園地区の松毛川です。ここでは、「松毛川千年の森トラスト運動」として、放置竹林が繁茂する松毛川周辺を、近隣住民の理解・合意を得ながら、市民の手で竹を伐採し、広葉樹の植樹を行ってきた取組みについて学びました。

今回は源兵衛川等の農業用水路や、松毛川、その他の視察を通じて、農業に関連した水環境が農作物の生産のための利用のみならず、豊かな生態系を育む重要な自然環境であり、地域住民の憩いの場としても親しまれていることなど、歴史的・文化的に多面的な役割を担っていることを学習しました。 次回は、いよいよ最後の講座となります。3月5日(土)15時30分より三島市有機農業推進協議会の細井要会長を講師に、これまでの講座内容を振り返り、まとめをおこないます。

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